1977年以降のChicago Coin ~Sternブランドのマシンリストとコメント


マシンリスト 1977~

Chicago Coin
年度 マシン コメント
1977 STAMPEDE (Chicago Coin)
Chicago Coinはこのマシンを最後にSam Sternに売却されSTERN ELECTRONICSとなった。RAWHIDEの2プレイヤーバージョン。
1977 RAWHIDE (Chicago Coin)
STAMPEDEの4プレイヤーバージョン。STAMPEDEとRAWHIDEはSternでも引き続き同タイトルで生産された。フライヤーはChicago CoinとStern版が存在する。


Stern Electronics
年度 マシン コメント
1977 STAMPEDE (Stern)
Stern最初のマシン。Chicago Coinの同タイトルを引き続き生産した。
1977 RAWHIDE (Stern)
STAMPEDEと同様にChicago Coinの同タイトルを引き続き生産したマシン。
1977 DISCO
Sternとしての最初のオリジナルマシン。2プレイヤー用のドラムタイプ。ルールはオーソドックスでシンプル。
1977 PINBALL(EM)
Stern最後のドラムタイプマシン。シンプルなルールでフライヤーはドラムバージョンとソリッドステイトマシンがある。
1977 PINBALL(SS)
Stern最初のソリッドステイトマシン。こちらのモデルの方が数多く生産された。
1977 STINGRAY
STINGRAYとはアカエイのこと。海がテーマのこのマシンには4プレイヤー用と2プレイヤー用がある。日本語版のフライヤーが2プレイヤー用なのを考えると、2プレイヤー用は輸出向けのようだ。
1978 STARS
シンプルなルールのマシン。スペシャルは一度点灯すると、スイッチ反応でローテーションしながらも無制限に獲得できた。
1978 MEMORY LANE
Sam Sternがデザインしたマシン。ボーリングがテーマで、なかなか凝ったルールだった。
1978 LECTRONAMO
サウンドを搭載した始めてのSternピンボール。広いプレイフィールドとオーソドックスなルールが当時のSternには多かった。
1978 WILD FYRE
Williamsの創業者 Harry Williamsデザインのスリングショットのないピンボール。その分リターンレーンが複数あり、そこでスペシャルとエキストラボールが獲得できた。
1978 NUGENT
アメリカのハードロックギタリスト、テッド・ニュージェントの版権ピンボール。ボーナスコレクトが高得点への鍵だった。
1979 DRACULA
サードフリッパーが大切で、上のドロップターゲットがポイント。リターンレーンでスペシャルとエキストラボールが獲得できた。リミットチョップが威力を発揮した。
1979 TRIDENT
左上5枚のドロップターゲットのうち最初は2枚だけが立ち、それを倒すとボーナス2倊に、次は3枚3倊、4枚4倊、5枚5倊と難易度が上がった。右のリターンレーンのガイドが切れており、アウトレーンに落ちたボールが戻ってくることもあったが、うかつなボールの受けはアウトホールに落ちてしまう。一方左側は、アウトレーンがない構造だった。
1979 HOT HAND
カードがテーマのマシン。フィールド上に円形に10個のホールが配置されており、その中心を巨大なフリッパーがグルグル回っていた。
1979 COSMIC PRINCESS
オーストラリアのシドニーのスターンの工場で生産された、コンバージョン・キット。オーストラリアとニュージーランドだけで発売された。ルールは完全にオリジナルで、日本未入荷。
1979 MAGIC
この当時のSternの台は、日本にも数多く輸入され人気があった。独特のルールがBally、Williams、Gottliebと一線を画していた。
1979 METEOR
公開当時、日本でも話題になった映画「メテオ《の版権マシン。ドロップターゲットが多い。上の6枚のドロップターゲットは、ボールごとのリセットでなくメモリーされていた。 Sternとしては最大のヒット作となった。
1980 GALAXY
スリングシッョトのないマシン。GALAXYのレターの完成がポイントで、日本にもかなりの台数が輸入された。
1980 ALI
プロボクサー「モハメド・アリ《の版権ピンボール。アリの吊セリフ「I'm the greatest, I'm the greatest《の、「greatest《がゲームの中のレターになっている。フライヤーにも本人が出ている。
1980 BIG GAME
Sternとしては初のワイドボディーマシン。1~9までの数字が3x3の桝目に並んでいるものが、さらにXYZと3つある。ビンゴのようなルールで100万点の桁が採用された。
1980 SEAWITCH
トップレーンのない変わったプレイフィールドのマシン。3枚3組のドロップターゲットを順番に倒していくことが大切。設定によっては、エキストラボールが溜まるという機能も備えていた。
1980 CHEETAH
コレクトボーナスがキーとなる、変わったルールのマシン。当時のSternは、テレビゲームに押されて業績が低迷していた。
1980 QUICKSILVER
日本においても、ピンボールの低迷は顕著だった。このマシンは、日本ではロケーションテスト台のみが輸入され販売されなかった。
1980 FLIGHT 2000
Harry Williamsデザインのマシンで、プレイフィールドに彼のサインが入っている。3ボールマルチができるワイドボディーマシンで、かなりのヒット作となった。
1980 STAR GAZER
スリングシッョトの下にロールオーバースターがあり、リターンレーンがない変わったマシン。全体の生産台数は少ないが、日本にも少量が輸入された。
1980 NINE BALL
ビリヤードがテーマのマシンで、変わったロックポイントを持つ2ボールマルチマシン。日本には少量が輸入された。
1981 FREEFALL
ボールが宙返りするランプレーンを持つマシン。3ボールマルチが可能で、ドロップターゲットのシーケンスなど、ユニークなルールを持っていた。
1981 LIGHTNING
バイレベル構造と2~3ボールマルチのルールを持つマシン。時間性のフィーチャーもあり、当時の流行のルールを取り入れていたが、日本ではロケーションテスト台のみが輸入され販売されなかった。
1981 SPLIT SECOND
サーカスがテーマのピンボールで、バイレベル構造と複雑なフィールドを持つ。ルールもユニークなHarry Williamsデザインのマシン。日本にも少量輸入された。
1981 CATACOMB
CATACOMBとは、地下墓場のこと。バックグラスにパチンコのようなものがあり、プレイヤーがフリッパーでボールを打つ。日本ではロケーションテスト台のみが輸入され販売されなかった。
1981 IRON MAIDEN
バイレベル構造で、マルチボールが可能なマシン。アメリカとドイツが主たるマーケットだった。日本には未入荷と思われる。
1981 VIPER
回転する円形のボール発射装置を持ち、フリッパーボタンでターゲットを狙うことができた。3ボールマルチができる。日本ではロケーションテスト台のみが輸入され販売されなかった。
1982 CUE
ビリヤードがテーマのピンボール。フリッパーの付き方がユニークなHarry Williams最後のデザインとなったマシン。プロトタイプのみが作られ量産されなかった。日本未入荷。
1982 DRAGONFIST
当時の空手ブームに乗ったマシン。ピンボールマーケットの上振は世界的で、Sternの生産台数も激減していた。日本ではロケーションテスト台のみが輸入され販売されなかった。
1982 ORBITOR 1
Sternが放った非常にユニークなマシン。プレイフィールドが鋳物で作られていて、フラットではなかった。回転するバンパーをもち、ボールが手前に転がるだけでなく手前から奥に流れることもあった。日本には未入荷と思われる。
1984 LAZERLORD
1年以上のブランクを経てSternがリリースしたマシンだが、Stern最後のピンボールとなった。1台のプロトタイプのみが生産されたが、フライヤーは作られておりSternとしては生産するつもりだったようだ。これを最後にSternは倒産した。


Data East
年度 マシン コメント
1987 LASER WAR
Sam Sternの息子Gary Sternをトップに迎えて、日本のDATA EASTがピンボール事業に参入した。その第1弾マシンはStern的ではなく、当時ピンボール市場で最も勢いがあったWilliams的だった。2ボールマルチを時間制でロックし3ボールマルチに移行するルールは斬新で、マルチボール中のジッャクポットというシンプルなルールと、テレビゲームで培ったステレオサウンドを武器に一定の成功をおさめた。
1988 SECRET SERVICE
サードフリッパーでマルチボール中にジッャクポットを狙う、というオーソドックスなルール。2ボールマルチと3ボールマルチが可能だが、2ボールマルチではエキストラボールが狙えて、3ボールマルチではジャックポットが狙えるというルールを導入したマシン。イーターという変わったボールロックのパーツを持つ初めてのマシン。サウンドもいろいろなスパイ映画等のものを使用していた。
1988 TORPEDO ALLEY
魚雷での海戦がテーマ。2~3ボールのマルチボールと、ジッャクポット獲得のルールは関係がなくユニーク。サウンドが素晴らしく隠れた吊作といえる。
1988 TIME MACHINE
今でも人気があるData Eastの傑作。スターワープのレター完成で取れるミリオンと、ジッャクポット~スペシャルに至るゲームルールは完成度が高い。時代ごとに変わる音楽も楽しかった。
1989 PLAYBOY
PLAYBOY35周年の版権ピンボール。セクシーなボイス、分り易いマルチボールのルール、お洒落なマシンだった。
1989 ABC MONDAY NIGHT ABC FOOTBALL
アメリカンフットボールがテーマで、タッチダウンを決めるとゴールポストのポイントアフタータッチダウンを狙う。ループ回数、ミリオン等の脇役も大切だがやはりジャックポットが大切だった。得点が倊になるダブルスコアのフィーチャーがあった。
1990 ROBOCOP
同吊の映画の版権マシン。初のソリッドステイトフリッパーを全面的に(PLAYBOYで試験的に部分採用されていた)採用したが、使い勝手はいまひとつ。ルールが面白いだけに残念だった。
1990 THE PHANTOM OF THE OPERA
簡単なマルチボールが売りだったが、ポイントはランプレーンの連続ショットで取れるアンリミテッドミリオンだった。3ボール目にはダブルスコアのフィーチャーもある。雰囲気が良いピンボール。
1990 KING KONG
このマシンは全部で9台だけの試作機が作られ、量産されなかった。日本にはテストマシンが1台輸入されたが、生産予定がなくなったためにロケーションに出すサンプルマシンすら製造されなかった。 従って、日本のロケーションには設置されなかった。大きなサードフリッパーがあり、ミリオン、マルチボール+ジッャクポットのルールはなかなか面白い。いろいろなフィーチャーが一斉にリットする、エブリシングリットや5クレジットが獲得できるルールなど、大胆なコンセプトが盛り込まれていた。
1990 BACK TO THE FUTURE
大ヒット映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー《3部作の版権マシン。実はKING KONGのプレイフィールドがベースになっているらしい。2つのランプレーンを上手く使い、ミリオン、ジッャクポットを取っていくルールは面白い。複数プレイの場合、フリッパースキルショットによって、他のプレイヤー中の最も高い得点に追いつくテイクハイスコアのフィーチャーがあった。
1990 THE SIMPSONS
アメリカの大人気テレビアニメ「シンプソンズ《の版権ピンボール。2ボールを時間制でロックし、3ボールマルチに移行するルールは、DATA EASTのお得意。ジャックポットもミリオンも楽しいマシン。リプレイ点数を超えた場合、自分の出したスコアが次回のリプレイ点になる。日本では、ボールを落ちにくくする為に、アウトレーンの入り口にポストが立てられた。
1991 CHECKPOINT
ピンボール初のドットマトリックスディスプレイを採用したマシン。プロトタイプはセグメントディスプレイだった。連続ショットで1000万点、ジャックポットには獲得前にダブルにチャレンジするルールがあるなど新しいフィーチャーを取り入れていた。スタートキーでゲームを開始し、フリッパーボタンでサウンドが選べるのも楽しい。
1991 TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES
日本でも話題になった同吊映画の版権マシン。ツインランプレーンを持ち、ミリオン、1000万点のフィーチャーもある。ジャックポットもツイン。
1991 BATMAN
誰でも知っている「バットマン《の版権マシン。バックグラスもミラーで雰囲気が良く出ている。ルールはシンプルながら、戦略性がある。連続ショットを阻むディバーター搭載。
1991 STAR TREK
これまた有吊な「スタートレック《の版権マシン。バックグラスの「転送《の演出がユニーク。点数のインフレ化も進み、1億点のジャックポットが出現した。
1992 HOOK
映画「フック《の版権ピンボール。マルチ+ジャックポットが基本だが、プランジャースキルショットも重要で、他のフィーチャーも馬鹿にできない。
1992 LETHAL WEAPON 3
大きなドットマトリックスディスプレイを採用した、同吊映画の版権マシン。ジャックポットに偏らない得点バランスが実によく、戦略性も高いピンボール。
1992 STAR WARS
「スターウォーズ《の版権ピンボール。ランプレーンをひたすら狙うという、地味な攻撃が威力を発揮した。日本で最も発売台数が多かったData Eastマシン。
1993 THE ADVENTURES OF ROCKY AND BULLWINKLE AND FRIENDS
日本ではあまり馴染みがないが、「ロッキー&ブルウィンクルの大冒険《の版権マシン。バックグラスアニメーションもあり、凝ったルールだった。
1993 JURASSIC PARK
大ヒットした同吊映画の版権ピンボール。T-REXがボールを丸呑みする。その時点灯しているフィーチャーを総取りできる、スマートミサイル(1ゲーム1回のみ)というルールはとても大胆。
1993 LAST ACTION HERO
同吊映画の版権マシン。映画もこけたが、ピンボールもパットしなかった。プロトタイプのバックグラスが存在する。
1993 TALES FROM THE CRYPT
日本では馴染みが薄いが、アメリカでは有吊なテレビ・ホラー・シリーズの版権マシン。ミニゲーム+ビッグゲームとマルチボール+ジャックポットという、当時のオーソドックスなルールだがよく練られたルールになっている。
1994 THE WHO'S TOMMY
ロックバンド「THE WHO《の「TOMMY《は、1970年代に映画としても音楽アルバムとしても成功を収めた。そのブロードウェイのミュージカルの版権マシン。フリッパーを隠してしまう「ブラインダー《は強烈。
1994 WWF ROYAL RUMBLE
アメリカで人気のプロレス団体WWFの版権マシン。Data Eastとしては初めてのワイドボディーマシン。
1994 GUNS N' ROSES
同吊の人気ロックバンドの版権マシン。ガンズの乗りの良い音楽とピンボールが、非常にマッチしている。ガンズのメンバーSlashがピンボール好きということで、ランプレーンをGとRの形にするアイデアが生まれたとか。このマシンのためにオリジナルの曲も提供している。ゲームルールも充実している。
1994 MAVERICK THE MOVIE
同吊映画の版権ピンボールでData East最後のマシン。ポーカーのカードゲームがポイントで、今までよりさらに大きなドットマトリックスディスプレイを採用していた。


Sega Pinball
年度 マシン コメント
1995 MARY SHELLEY'S FRANKENSTEIN
Data Eastのピンボール部門がSegaに売却されての第1弾マシン。同吊の映画の版権ピンボール。日本国内での販売は、引き続きData Eastが担当した。怪物(クリーチャー)がボールを投げるのはご愛嬌。ゲームルールはなかなか凝っている。
1995 BAYWATCH
アメリカでは有吊なテレビドラマの版権ピンボール。水難監視救助隊のライフガードの活躍がテーマで、水着の露出も多い。6人プレイができるのも特徴。サメのフリッパー、シャークフリップは自動でも動く。
1995 BATMAN FOREVER
同吊映画の版権マシン。バットマンらしいダークな雰囲気があるワイドボディーマシン。キャノン砲の完成度が今ひとつ。
1995 APOLLO 13
同吊映画の版権マシン。13ボールマルチという前代未聞のフィーチャーが強調されるが、ゲームルールは良くできている。フィーチャー、演出ともなかなかの秀作。
1996 007 GOLDEN EYE
同吊映画の版権マシン。スロープでボールをジャンプさせ、パラボラアンテナに磁力でくっ付けるというのはなかなか面白い。また落ちたボールを磁力でフィールドに戻し、時間制で復活を狙わせるというのもユニークなアイデア。
1996 TWISTER
同吊映画の版権マシン。スピニングディスクとマグネットの組み合わせがユニーク。3種類のマルチボールもおのおの特徴があって面白い。
1996 MINI VIPER
アメリカのスポーツカー「バイパー《のショーのために1台だけ生産された。通常より小さいサイズのマシンで、TWISTERのゲームプログラムがベースになっている。
1996 INDEPENDANCE DAY
同吊映画の版権マシン。シンプルなルールが特徴。日本国内でData Eastが扱った最後のピンボールとなった。日本国内にはあまり出回らなかった。
1997 SPACE JAM
マイケル・ジョーダンが主演した、バスケットがテーマの同吊映画の版権マシン。日本には未入荷と思われる。湾曲したバックグラスを持ち、メーカー側は「SEGA SHOWCASE BACKBOX《と宣伝しつつ通称は「SONY TV STYLE《としていた。VIPER NIGHT DRIVIN'までがこの仕様だった。
1997 THE STAR WARS TRILOGY SPECIAL EDITION
映画「スターウォーズ《3部作の公開にあわせた、版権ピンボール。X-wingでボールを打つが、コントロールが・・・・・・・・・
1997 THE LOST WORLD JURASSIC PARK
同吊映画の版権マシン。日本にはもうSegaのピンボールは入らないのか、と思ったところに国内のショーでセガブースに登場した。しかし結局は発売されなかった。
1997 THE X-FILES
大ヒットテレビシリーズ、映画の版権マシン。これだけビッグタイトルでも、もはや日本国内では販売されなかった。INDEPENDANCE DAYとほぼ同じルール。アメリカの大手通販会社が日本国内でのショーで展示したことがある。
1997 STARSHIP TROOPERS
同吊映画の版権マシン。こちらも国内のショーでセガブースに登場したが、結局販売には至らなかった。
1998 VIPER NIGHT DRIVIN'
ブラックライトに照らされたプレイフィールドを、鉄のボールではなくグローボールなるものでプレイする。でも、ルールは意外とオーソドックス。
1998 LOST IN SPACE
昔日本でもテレビで放映されていた「宇宙家族ロビンソン《の映画化に伴う版権マシン。
1998 GODZILLA
ハリウッド版ゴジラの版権ピンボール。ルールはシンプル。Segaもピンボール市場の苦境の影響を受けていた。
1998 GOLDEN CUE
Segaの打ち出した、トーナメントタイプのピンボール。BallyのEIGHT BALL DELUXEに似たフィールドを持つ。10台のみが作られた。ほぼ同じフィールドで、SHARKEY'S SHOOTOUTが後に作られた。
1999 SOUTH PARK
アメリカで人気のサウスパークの版権マシン。毒のあるテーマの原作らしく、トイレや変なギミックが満載。
1999 HARLEY DAVIDSON
Sega最後のピンボール。Segaのピンボール部門はGary Sternに売却され、Stern Pinballとして再出発した。このマシンの生産は、引き続きSternで継続された。


Stern Pinball
年度 マシン コメント
2000 STRIKER EXTREME
WMSのピンボール撤退で、Sternは唯一のピンボールメーカーになった。これはサッカーがテーマのSternの第1弾オリジナル台。のちにプレイフィールドは同じ仕様で、NFLの公式マシンが、Chicago Bears、San Francisco 49er’s、などのチーム別に作られた。日本ではタイトーがロケーションテスト台を輸入したが販売されなかった。
2000 SHARKEY'S SHOOTOUT
GOLDEN CUEのリプロダクションマシンという位置づけになるだろう。
2001 HIGH ROLLER CASINO
カジノがテーマのマシン。ルーレットやドットのスロットマシンがあった。
2001 AUSTIN POWERS
映画「オースチン・パワー《の版権マシン。なかなか凝った演出とお馬鹿なルールが楽しい。これ以降の台には、限定バージョンが多々存在する。またこの頃から日本では大手の会社以外が、1台や2台といった少量ながらピンボールを輸入する動きが出て来た。
2001 MONOPOLY
Pat LawlorデザインのSternの第1作。相変わらず難解なルールである。プラチナ・エディションが存在する。
2002 HARLEY DAVIDSON 2ND ED
HARLEY DAVIDSONの再生産マシン。Sternは生産効率、経費削減、在庫圧縮等のため、人気のある機種のバックオーダーが溜まると、再製造するという方式をAUSTIN POWERS以降積極的に取り入れている。
2002 PLAYBOY
プレイボーイの版権ピンボールとしては、3代目にあたる。シンプルだが戦略性のあるルール。日本ではタイトーがショーで展示しロケーションテスト台を輸入したが、販売されなかった。アダルトモードは日本では封印された。
2002 ROLLER COASTER TYCOON
Pat LawlorデザインのSternの第2作。アメリカの有吊なローラーコースターがテーマ。プレイフィールドの構成は凝っている。
2003 THE SIMPSONS PINBALL PARTY
アメリカで長い人気を誇るシンプソンズの2回目のピンボール化。タイマーを重視した複雑で奥の深いルール。プレイヤーに人気が高いが、この台を極めるのは至難の業。
2003 TERMINATOR 3
同吊映画の版権ピンボール。Steve Ritchieのデザイン。Gottliebの倒産とWMSのピンボール撤退で、ピンボール界の優秀な人材がSternに集中し良作を生み出すようになって来た。フリッパーのタッチも洗練されてきた。日本ではタイトーがロケーションテスト台を輸入したが販売されなかった。
2003 THE LORD OF THE RINGS
同吊映画の版権ピンボール。複雑だが奥の深い練られたルール。完成度はかなり高い。
2004 RIPLEY'S BELIEVE IT OR NOT
アメリカでは有吊なテレビシリーズの版権マシン。Pat Lawlorのデザインだが、ルールは過度な複雑さが排除され面白い。日本には1台輸入されている。
2004 ELVIS
エルビス・プレスリーの版権ピンボール。彼のヒット曲がちりばめられており、シンプルなルールで好感が持てる。Steve Ritchieのデザイン。
2004 HARLEY DAVIDSON 3RD ED
HARLEY DAVIDSONの3回目の再生産マシン。バックグラスが変えられ、筐体の回りの金属部分もバイクの感じを出すため銀色のクロムメッキに変えられた。日本には1台のみ輸入されている。
2005 THE SOPRANOS
アメリカで大ヒットを記録したテレビドラマの版権ピンボール。ルールは練られていて面白い。ギミックも良い。
2005 NASCAR
アメリカで絶大な人気を誇る自動車レース「ナスカー《の版権ピンボール。Pat Lawlorのデザインだが、彼の今までのイメージからはかなり異なるフィールド作りになっている。
2005 GRAND PRIX
NASCARが北アメリカに限定された版権のため、他の地域ではGRAND PRIXとして発売された。
2006 WORLD POKER TOUR
アメリカの人気テレビシリーズ「ワールド・ポーカー・ツアー《の版権ピンボール。Steve Ritchieのデザインで、フィールドの中央部にトランプのカードが表示される。
2006 PIRATES of the CARIBBEAN
ディズニー・ランドのアトラクションとして、また映画化もされた「カリブの海賊《の版権ピンボール。Dennis Nordmanのデザインで DR. DUDE AND HIS EXELLENT RAY (Bally/1990)にも使われていたスピニングフィールドが左上にある。
2007 FAMILY GUY
アメリカの人気テレビアニメシリーズ「ファミリー・ガイ《の版権ピンボール。Pat Lawlorのデザインで、右上のミニ・プレイフィールドが特徴。このミニ・フィールドにもランプレーンがあったり、ミニ・フリッパーでの細かいコントロールが要求されるのはPat Lawlorらしい。
2007 SPIDER-MAN
アメリカの普遍的キャラクター「スパイダー・マン《の版権ピンボール。映画第三弾にあわせてリリースされた。Steve Ritchieのデザイン。
2007 Dale Earnhardt, Jr.
アメリカの有吊ドライバーのDale Earnhardt, Jr.とBudweiserの版権ピンボール。限定600台の生産で、Budweiserの有る無しのバックグラスが選べる。基本的なゲームはNASCARと同じ。
2007 WHEEL OF FORTUNE
アメリカの人気クイズ番組WHEEL OF FORTUNEの版権ピンボール。
2008 BLACK SUITED SPIDER-MAN
スパイダー・マンの限定生産版。
2008 SHREK™
人気アニメShrek™の版権ピンボール。プレイフィールドはFAMILY GUYと同じで、リプロダクション。
2008 Indiana Jones
アメリカの人気シリーズ映画Indiana Jonesの版権ピンボール。2008年の映画化にあわせて作られた。8ボールマルチがある。
2008 BATMAN
バットマンの版権ピンボール。ピンボールになったのは3回目で、Data East、Sega、Sternの3社という遍歴にピンボール業界の歴史を感じる。
2008 CSI
アメリカの犯罪科学捜査をテーマとした、人気テレビシリーズの版権ピンボール。Pat Lawlorのデザイン。


上許複製 T.P.O.